ほしぞら

福永眞由美 公式ブログ

こころの散歩道 (蔡焜燦先生有り難うございました)




花吹雪(1)



第三歌集「花吹雪」が出来てきて
真っ先に
台湾歌壇の 蔡焜燦先生と
三宅教子さんに
お贈りするため 
国際スピード郵便の袋を買ひに
郵便局へ

帰宅したら
三宅教子さんからの
メールが届いてゐました。

7月17日のことです。



蔡焜燦先生 逝去のお知らせでした。




花吹雪(8)



泣いて 泣いて
ひとりで 泣いて…

教子さんに メールを打ちました。

( 蔡先生のことお知らせいただき 有り難うございました。

台湾歌壇五十周年のお祝ひの時、蔡先生は私に
「眞由美先生、僕はもうすぐ死にますから」と最初に言はれて
「歌集がもうすぐ出来ますから、先生のことをお詠みした歌も
沢山ありますから、たのしみにお待ち下さい」
と申し上げましたら、とても嬉しさうなお顔をされました。

翌日の招宴では奥様のお隣に座らせていただき、
「私はもう駄目です」と仰る奥様をおなぐさめしながら
楽しいお話をしてゐた私たちを、先生は時々優しい目で
見てをられました。
あのお姿が忘れられません。

歌集を 明日郵便局からお送りいたします。
先生への感謝の言葉を書きました贈呈の小さな箋を表紙の
裏にお入れしてありますので、御霊前にお供へ戴けましたら
有難く存じます。 )



教子さんからの返信には

( 7月22日に、美しい装丁の歌集「花吹雪」が届きました。
ちょうど23日は、蔡先生の仮設霊堂に御焼香できる日でしたので
蔡先生への歌集を胸に抱いて参り、息子さんに
「福永眞由美さんが 蔡先生とお約束してゐた歌集ができあがりました。
蔡先生のご霊前にお捧げ下さい」と、お願ひいたしました。 )

と書いて頂きました。





蔡先生
今も 涙がとまりません。


長い間 本当に有り難うございました。


      

      

     10花吹雪


            歌集「花吹雪」より


  雲海のかがやく見れば先生の大き面影笑みて顕ちます

  
  遠き日の父の祈りを抱きゆく泣きたきこころひそかにありて

   
  今どこに居るかと先生の携帯のみ声とともに旅ゆくわれら  

   
  日本にいのち捧げて生きませと夜半の電話の先生の声

   
  先生に贈るわが歌朗々と吾子吟じたり祈るごとくに

   
  凛々と大和のこころみなぎらせ台湾に歌の道ゆくきみは

  
  励ましの電話いくたびたまひたり大震災と輪禍の日々を

  
  乗り越えよ強く生きよと先生は残されし吾子ら励ましたまひぬ

  
  




      花吹雪(20)


 

   先生が教へたまひし含羞草(はづかしそう)フオルモサの野に
  強く根を張る


   
   大和にも咲きゐる花と台湾のおみな明るく教へたまへり

  
  珊瑚潭見放くる丘に眠ります台湾にいのち捧げし人は

  
  台湾歌壇四十三人の大和歌捧げられたり大和の神へ

  
  先生が大和の神への捧げ歌声しづやかに読みたまひたり








                
                花吹雪その5



              
               第百十一回歌道講座秀歌



(天)
師のみ跡偲び友らと辿る道かなた雄々しき夏富士は見ゆ
                            高橋奈緒子


(地)
社辺に薫り立ちたるくちなしの夜目に浮かべり花の白さは
                            山本 和秀


(人)
あたたかき道の友らにささへられ今日の一日のただうれしかり
                            中田 英美









エッセイ |

こころの散歩道(ふるさとの花)

 





ふるさとの花(1)




わがふるさと
大東農場に住む
高橋奈緒子さんが

ご夫君とご一緒に
ふるさとに咲く花を抱へて
大東会館に
来てくださったの


熱を出してダウンして
父の三十八年祭にも出られなかった私。





ふるさとの花(3)



思へば 三月の歌道講座が終ってから
あまりの忙しさに
ブログの更新も出来ずにをりました。


元気を出して
久しぶりに パソコンに向かってをります。


菜緒子さん
有り難う。







         ふるさとの花(7)



            第百九回歌道講座秀歌



(天)
明日は越すひそけき部屋に花生けて亡き妻偲ぶと言ひし君はも
                               高橋義周


(天)
五十年を吾が父として生きたまふ義父よ狭庭にやぶつばき咲く
                               久留島理美


(地)
一条の光湖面に輝きて舫(もや)ふ小船の夕べ寂しき
                               石瀬俊明


(人)
朝霜の降りし枯野に白梅の花細き枝にひそと咲きたり
                               佐藤 翔


(人)
旅行記を読むはたのしもいつの日か我も書きたし遠く旅して
                              平山晴太郎



            



        
        ふるさとの花(9)




           第百十回歌道講座秀歌


(天)
有田焼陶器市ゆく二人旅母の笑顔は忘れえぬかも
                             宮川貢士朗


(天)
学び舎の神殿にひとり祝詞詠めば社に明かり灯る夕暮れ
                             山本和秀


(地)
空に向き涙こらへし母君の女(をみな)ひとりで育てし思ふ
                             久留島理美


(地)
荼毘の火をくぐりぬけたる杯の藍ふかき色を愛(かな)しみ想ふ
                             諏訪純一


(人)
春嵐花びらコートの肩に舞ふ寒さにとまどふ花冷えの今日
                             本間武子


(人)
これ男子一生の悲願と御霊らに誓ひて三十年やうやう果すも   
                             岩立実勇








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