ほしぞら

福永眞由美 公式ブログ

こころの散歩道( 父と登りし九段坂 )







九段坂




二か月ほど体調を崩してをりました。

声も良く出ない
又は 全く出ない日が続きましたが

八月十五日は 一人で
靖国神社へ・・・


喧噪の九段坂を登り 
ひとり見上げた 
夏の大空に

はるか はるか 遠い日
父とふたりで
九段坂を登った日のことが
しんしんと かなしく 
胸に 広がりました。

空襲の焼け跡まだ残る
東都のまちに

あの日
父は まだ若く

私は 幼な子でした。




        


               献詠

    幼な日を父と登りし九段坂敗れし国の空の雲白き



 






           白薔薇



             第百四回歌道講座秀歌


(天)
皆の打つ柏手日々にうち揃ひ朝の職場に音のすがしき
                             岩立 実勇



(天)
窓越しに臨むは大湖(レイク)ビクトリア満々として水を湛へり
                             佐藤  翔



(天)
出征の夫と過ごせしは一年のちぎりまもりし君よかなしも
                             山本 和秀



           






           風の乙女(金魚)

             


            第百五回歌道講座秀歌



(天)
伯母逝きて二年(ふたとせ)過ぎし水無月の今日は紫陽花濡
るる雨の日                        本間 武子



(地)
幼な子の三人(みたり)とともに入水せむと冬の浜辺に行きし
とふ祖母は                        岩立 実勇



(地)
勇ましき馬上姿の大楠公二羽の小雀肩に遊べり
                              若瀬 颯仁










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