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福永眞由美 公式ブログ

秀歌

            
            

            ふきのとう



              第百二十一回歌道講座秀歌




(天)
出撃のかたき握手は忘れじと戦友
(とも)を思ひて生きゆくきみは
                               中田 英美




(地)
北の地の波止場つめたき風吹けどいきいき歩む八十歳
(やそぢ)の母は
                               玉堀 敏彦




(人)
帰られぬままに被災地の少年は青年となりふるさとを恋ふ 
                               高橋 義周    




(人)
競泳の若鮎きみの病
(やまひ)癒えよ今は淵にてただ休まほし
                              片山 壮二郎                    









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秀歌






心の花束


新しい年をむかへ
お誕生日に戴いた沢山の花々も
生け換へているうちに
少なくなって・・・

九重の高原からの
馬酔木の花も
小さな小枝が一つ
残りました。






残りの花たち


最後の一輪になるまで
小さな花瓶に生け換えては
飾ってあげてゐた
母の優しさを

しみじみと
思ひだします。






             
             馬酔木の花



              第百二十回歌道講座秀歌






(天)
車窓より拳
(こぶし)突きあぐる姿見ゆ手負ひし我を見送
りし父                      片山 壮二郎





(地)
(いたつき)の辛きは言はず帽子をばまぶかに姉は
やさしく笑まふ                  高橋 義周






(人)
大晦日妻子を置きてわが店に外つ国人と年越すわれは
                           折本 龍則










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            母の花



             第百十八回歌道講座秀歌




(天)
大御歌しらべさやかに満ち満ちて朝のわが家を淨めたまひぬ
                               久留島理美





(地)
電話機の従兄の声に父母のふるさと訛りなつかしく聞く
                               高橋義周





(地)
猛暑過ぎいのちみづみづと朝顔はあさなあさなに青き花咲かす
                               諏訪純一





(地)
里の川煌めく水面に思ひ馳す遠きかの日よ童心の我
                              片山壮二郎









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